幸せな事に私は新卒で入社した会社で希望していたイラストレーションの部署に配属され、それ以来ずっとイラストレーターとして仕事してきました。
長く仕事をしておりますとうれしい出来事があるものです。
それは・・・
フリーランスで仕事をはじめてから何度かの引越しにより音信不通となってしまっていた方からなんと7年ぶりに仕事の依頼をいただくことになりました。もうびっくり！
連絡のとれない私を探してネットをずいぶん回遊したそうです。ありがたや、ありがたや！
90年代から急速な印刷物制作のデジタル化が進み、それはイラストレーション制作にも大きく影響しました。
いつのまにか筆を持つ手はマウスに変わり、画材はグラフィックソフトとカラープリンターになりました。
さらに拡大し充実し続けるネット環境は仕事の進行も大きく変化させまして、電話とメールのやりとりで用件の大半がすむようになりました。便利で結構です。
だけど、短納期がほんとんどである仕事の性質上案件発生時から電話とメールで進行できるため取引先の担当者の顔を見る事無く仕事が完了してしまうことが増えてしまい、コミニュケーションが希薄になってしまうというマイナス面が生まれました。
どんな仕事も人と人とのつながりによって成り立つもの。
そのつながりを軽視していては私のような商売は続けていく事ができないでしょう。
久しぶりにお会いした担当の方は7年前と変わらない姿でにこやかに私を迎えてくれました。
こんな私でもこういう形で必要としてくれる人がいるという驚きとうれしさを感じる出来事でした。